新学生寄宿舎建設についてお知らせします


○「新学生寄宿舎(混住寮)建設計画」の平成15年度概算要求書を提出しました

 学生生活協議会は、平成14年2月に「学生寄宿舎(混住型?新規格寮)新営計画」として建築場所を三条地区とする、旧昭和舎の定員48人、有朋寮の定員238人に、外国人留学生定員130人を加えた混住寮とする、男:女および学部学生:大学院学生の入寮定員枠を見直す等を主な内容とする「平成15年度国立学校施設整備費概算要求内容骨子(案)」を決定しました。
 このたび、この骨子案に基づき平成15年度国立学校施設整備費概算要求を編成して総長に提出し、評議会に付議されましたので、その主な内容をお知らせします。
 今後、本学からの概算要求として文部科学省へ提出されていくことになりますが、この要求については交渉の過程で、収容定員、建物の要求面積、構造等の内容に変更を求められる可能性があります。しかし、全学の皆さんの理解と支持を背景にこの計画を強力に推し進めることで、要求どおりの新学生寄宿舎が早急に実現されるよう願っています。


(1) 新学生寄宿舎の基本構想をお知らせします

 大学は、学生の勉学と生活に良好な環境を提供するとともに、共同生活を通して豊かな人間関係を育成することなどを目的として、昭和16年度に昭和舎(平成12年9月1日焼失)、昭和27年度に有朋寮(平成15年3月末で使用停止予定)、昭和45年度に日就寮、昭和50年度に以文寮及び霽風寮、昭和56年度に如春寮(女子用)及び明善寮、昭和57年度に松風寮を設置してきました。
 学生寄宿舎は、それぞれに異なった環境で生活してきた学生や、学部?学年の異なる多数の学生が共同生活を営むことで、互いに良い影響を及ぼし合い自己研鑽及びコミュニケーションを深める場として大きな役割を果たしています。
 これらの学生寄宿舎のうち、昭和舎は平成12年9月1日未明に不審火により全焼し、未整備のまま現在に至っています。また、木造2階建の有朋寮は経年による施設?設備の老朽化が著しく、地震による倒壊や火災による焼失の危険性が極めて高く、これ以上放置できない状態であり、寮生の身体?生命の安全を最優先に考えて、新規の入寮募集を停止すること、平成15年3月末を以て使用停止することを平成13年9月に本学評議会で決定しました。
 他方、外国人留学生及び女子学生の急増と大学院重点化による大学院学生の増加に対応できる居住環境の整備と、学生の生活様式及び集団生活に対する意識変化も考慮した居住環境の改善を実現することが緊急の課題となっています。
 そこで大学では、勉学に適した良好な住環境(個室機能)学生相互のふれあいを通じて社会性を養う共同生活環境多くの国の留学生と生活を共にしながら国際感覚を養う環境など、21世紀を担う人材を育てるのにふさわしい学生寄宿舎の整備を重要課題として急ぎ取り組むことにしました。
 このため、外国人留学生?外国人研究者専用の国際交流会館、職員専用宿舎、女子学生寮、グランド及びテニスコートなどが整い、国内外の学生や研究者との交流の機会が得やすい本学三条地区に、日本人学生と外国人留学生が混住する新学生寄宿舎の建設を要求することにしました。


(2) 新学生寄宿舎はユニット方式です

 新寄宿舎は、日常生活において、学生相互のふれあいを通じて社会性を養えるよう、また外国人留学生と日本人学生が生活を共にし自然な国際感覚を養えるよう基本的には8個室と1つの共同利用部分(補食?談話室、ユニットバス?シャワー室など)を持つユニット(入寮枠組み)で構成することとします。このユニット群は2つの種類、ユニットプランA、ユニットプランBにわけられます。(資料1)
 ユニットプランAは主に学部学生向けで、共同利用部分(コミュニケーションの場)を多く確保し、ユニット毎に1ブロックに仕切られます。学部学生については、社会性?国際性を養う、教育的効果を重視したからです。
 ユニットプランBは主に大学院学生向けで、教育的部分に加え、共同利用部分を相対的に少なくした、より独立性の強い個室タイプです。勉学?研究活動に適した環境を提供することを優先したものです。
 新寄宿舎は、ユニット方式を取りながらも、新寮建設に不可欠な個室等の4条件を確保しつつ、寮生の自主性を重視して運営されることになります。大学は個室であることの利点とユニット方式で得られる共同生活の精神的な豊かさを入寮する学生に提供できることを期待しています。


資料1 ユニットプラン平面図


資料2 基準階平面図

 

資料3 東北大学学生寄宿舎(混住型?新規格寮)計画建物配置図

 


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