2025年 | プレスリリース?研究成果
ノスタルジー×生成AIによる認知症リスク低減プロジェクトが始動 ―Google.orgによる100万米ドルの資金提供先に選定―
【本学研究者情報】
〇スマート?エイジング学際重点研究センター 教授 瀧 靖之
研究室ウェブサイト
【発表のポイント】
- ノスタルジー×生成AIによる認知症リスク低減プロジェクトが、Googleの慈善事業部門であるGoogle.orgから100万米ドルの資金提供を受け始動しました。
- AIによる画像処理を駆使して、過去の航空写真や報道画像等から過去三次元空間の再現を行い、全国の過去三次元空間デジタルプラットフォームを開発します。
- 開発したサービスが脳の認知?心理機能に与える効果を検証し、産官学民連携での社会実装を目指します。
【概要】
日本の長寿化が進む中、健康寿命延伸には認知症予防が重要ですが、誰もが継続できる効果的な予防法は非常に限られている状況です。近年、ノスタルジー体験(映像や音楽、会話などを手がかりとして、懐かしい思い出を追体験すること)がポジティブ感情や社会的なつながりを高めることから、脳の健康を維持し、将来の認知症リスクを低下させる有効な手法として国際的に注目されています。
この度、東北大学スマート?エイジング学際重点研究センターの瀧靖之教授および大場健太郎講師らの研究チームは、Googleの慈善事業部門であるGoogle.orgを通じて100万米ドルの資金提供を受け、ノスタルジーと生成AIを活用した認知症リスク低減プロジェクトを開始しました。本資金を用いて、過去の航空写真や報道画像などから思い出の場所の三次元空間の再現、人間らしい聞き上手な会話AIの開発を行います。さらに、これらのサービスが認知?心理機能へ与える効果を検証し、産官学民連携で社会実装を目指します。
図1.開発するプラットフォームの概念図
問い合わせ先
(研究に関すること)
東北大学スマート?エイジング学際重点研究センター
教授 瀧 靖之
TEL: 022-717-8824
Email: nmr_office*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学加齢医学研究所 総務係
TEL: 022-717-8443
Email: ida-som*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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