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骨の表面にピタッと貼れるセラミック接着材 ―医療デバイスの簡便な固定処置を目指してー

【本学研究者情報】

〇大学院歯学研究科 生体材料理工学分野 准教授 岡田 正弘
研究分野ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 骨に接着する材料は、「液体状のもの」を硬化反応させる接着剤しかありませんでしたが、硬化反応時の発熱や接着強さに課題がありました。
  • 開発したセラミック接着材は、骨ミネラルと同じ成分で「固体状のもの」ですが、軽く押し当てるだけで瞬時に骨の表面に接着しました。
  • 骨表面に固定して使用する医療デバイスやインプランタブルセンサーなどの簡便な固定処置への応用が期待されます。

【概要】

骨の表面に固定されるデバイスは、スクリューによって物理的または接着によって化学的に固定されますが、固定時の侵襲や接着性に課題がありました。

東北大学大学院歯学研究科の岡田正弘准教授は岡山大学と大阪大学との共同研究により、骨ミネラルと同じ成分のセラミックスを多孔質化することで、表を脱灰したブタやラットの骨と瞬時に接着することを明らかにしました。このセラミック接着材は、軟組織用接着剤として体内で使用可能なフィブリン糊に比べて 10倍以上強く接着しました。また、骨の表層を脱灰する条件によって接着強さもコントロール可能です。

本研究成果は、発生過程における骨ミネラルと有機物の安定化状態の変化から着想を得たもので、骨の表面に固定されるデバイスの簡便かつ迅速な接着固定技術としての応用が期待されます。

本研究成果は、2025年11月25日付でバイオマテリアル分野の国際専門誌 Bioactive Materials にオンライン公開されました。

図1. 骨に接着するアパタイト多孔質体とその接着強さ

【論文情報】

タイトル:Robust adhesion between solid-state hydroxyapatite and bone tissue through surface demineralization
著者: Shichao Xie, Masahiro Okada*, Haruyuki Aoyagi, Akihisa Otaka, Xiaofeng Yang, Takayoshi Nakano and Takuya Matsumoto*
*責任著者:東北大学大学院歯学研究科 准教授 岡田正弘
     岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 教授 松本卓也
掲載誌:Bioactive Materials
DOI:10.1016/j.bioactmat.2025.11.030

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
生体材料理工学分野
准教授 岡田正弘
TEL: 022-717-8317
Email: masahiro.okada.c2*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科 広報室
TEL: 022-717-8260
Email: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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