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三分以内の血液循環再開を目指す新補助循環システム ―胸部銃創のような緊急時に救命を図る 左室直接穿刺の補助人工心臓の開発―

【本学研究者情報】

〇加齢医学研究所非臨床試験推進センター 准教授 白石泰之
加齢医学研究所心臓病電子医学分野 教授 山家智之
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 胸部銃撃のような緊急時には止血と循環再開が急がれます。
  • 心臓の血液循環を再開させるダイレクト左室穿刺と大腿動脈送血の補助循環の特許を取得しました。
  • 今後、心臓以外の事故や救命救急の現場における実用化や、緊急用の完全埋込型補助心臓の実現への貢献が期待されます。

【概要】

心臓が銃撃などで傷ついたときには止血と大量補液、特に循環再開が重要です。血液の循環停止から脳死に至るまでのタイムリミットは3分とされており、その前に循環を再開できる補助循環システムの実用化が望まれています。

東北大学加齢医学研究所の白石泰之准教授、C&T Labの木島利彦氏、電気通信研究所の石山和志教授、加齢研のフランシス?チクエート助教、山家智之教授らは、新しい小型軽量シンプルな埋込型ポンプの「三分以内に挿入できる補助循環システム」を発明しました。左室に直接穿刺して補助循環を確立するもので、緊急時に循環再開を可能とするものとして実用化が期待されます。

本成果は基本特許を申請、取得しました(特許7233077号)。またデバイスの開発と基本性能などの研究成果は、2024年7月15日から、米国オーランドにて開催される学会the 46th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Societyで発表され、同時にオンラインにて論文公開されました。

図1. 左室穿刺型ポンプシステムのシェーマと穿刺デバイス

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学加齢医学研究所
准教授 白石泰之
TEL:022-717-8517
Email: yasuyuki.shiraishi.d1*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

教授 山家智之
Email :yambe*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学加齢医学研究所 広報情報室
TEL: 022-717-8443
Email :ida-pr-office*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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