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骨再生作用および抗炎症効果を示す新たな生体活性ガラスを開発 骨補填材への応用に期待

【本学研究者情報】

〇歯学研究科次世代歯科材料工学講座 教授 江草宏
研究者ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 医療分野において、生体内で様々なイオンを放出する吸収性の生体活性ガラスが注目を集めています。
  • これまで生体活性ガラスを骨再生に応用する試みが行われてきましたが、骨欠損部では炎症を引き起こすという問題がありました。
  • 骨再生作用に加えて、強力な抗炎症作用を示す亜鉛イオンやフッ化物イオンを放出する仕組みを生体活性ガラスに付与することで、骨再生に応用可能な生体活性ガラスを開発しました。
  • 本生体活性ガラスを利用した新たな骨補填材の開発が期待されます。

【概要】

骨折や腫瘍の摘出によって生じた骨欠損を治療するために、様々な骨補填材が利用されています。近年では生体内に吸収されながら様々なイオンを放出する生体活性ガラスが注目を集め、骨の再生を促す骨補填材への応用が期待されています。しかしながら、これまでの研究では生体活性ガラスは骨欠損部において骨再生促進作用を示す一方で、長期間残存し、さらには炎症を惹起したため、骨補填材としての臨床応用は困難でした。
 東北大学大学院歯学研究科の近藤威助教、江草宏教授らの研究グループは、既存の生体活性ガラスと比較して吸収性が高く、かつ亜鉛イオンやフッ化物イオンなど様々なイオンを放出する生体活性ガラスを開発し、これが高い骨再生作用および抗炎症効果を示すことを明らかにしました。本研究成果により生体活性ガラスを利用した新たな骨補填材の開発が期待されます。
 本研究成果は、2024年4月6日に科学誌Journal of Dental 虎扑电竞のオンライン版に掲載されました。

図1. MPガラスによる生体活性作用

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
次世代歯科材料工学講座
助教 近藤 威(こんどう たける)
TEL: 022-717-8433
Email: takeru.kondo.a7*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東北大学大学院歯学研究科
分子?再生歯科補綴学分野
教授 江草 宏(えぐさ ひろし)
TEL: 022-717-8363
Email: hiroshi.egusa.e2*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
広報室
TEL: 022-717-8260
Email: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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