2024年 | プレスリリース?研究成果
「鹿島×東北大学 環境配慮型建設材料 共創研究所」 を設置 ~CO2排出量の削減に資する建設材料の開発を促進~
【発表のポイント】
- 国立大学法人東北大学と、鹿島建設株式会社は、「鹿島×東北大学 環境配慮型建設材料 共創研究所」を開設しました。
- 東北大学のリソース?技術と、鹿島建設が有する建設技術のノウハウを組み合わせて、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量低減、吸収?固定化(注1)を実現できる新たな建設材料を開発することで、カーボンニュートラルの実現に貢献することを目指します。
【概要】
国立大学法人東北大学(宮城県仙台市、総長 冨永悌二、以下 東北大学)と、鹿島建設株式会社(東京都港区、代表取締役社長 天野裕正、以下 鹿島)は、2024 年 4 月 1 日に東北大学青葉山東キャンパスに「鹿島×東北大学 環境配慮型建設材料 共創研究所」(以下 共創研究所(注2))を開設し、プロジェクトを本格始動しました。
具体的には、社会が脱炭素?カーボンニュートラルを目指すなか、インフラストラクチャーの建設段階で排出されるCO2量の削減に貢献すべく、環境配慮型建設材料の研究を実施します。CO2排出量の削減効果が高い未利用副産物の利用に加え、CO2を吸収、固定化することが可能な原材料を探索します。併せて、その製造方法の検討、およびそれらを利用した建設材料の開発と研究を行い、建設材料由来のCO2排出量削減に資する技術の開発を加速します。
【用語解説】
注1. CO2固定化
CO2固定化とは、二酸化炭素を自然もしくは人工的に閉じ込め、大気中に放出しないようにする取り組みのこと。 自然によるCO2固定化とは、陸上での「グリーンカーボン」と海中での「ブルーカーボン」の2種類があり、主に「光合成」による吸収のことをいう。一方、人工的なCO2固定化とは、製造時にCO2と材料を化学反応させて製品に取り込むなど、様々な方法がある。
注2. 共創研究所
大学内に企業との連携拠点を設けるとともに、大学の教員?知見?設備等に対する部局横断的なアクセスを可能とすることで、共同研究の企画?推進、人材育成、および大学発ベンチャーとの連携をはじめとする多様な連携活動を促進する制度。
問い合わせ先
東北大学 産学連携機構 産学共創推進部
電話番号:022-795-5275
Email:sangaku-suishin*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
鹿島建設株式会社 広報室報道グループ
電話番号:03-6438-2557