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東北大学と北海道大学が連携し卓越した超小型衛星開発利用拠点構築へ ?スペース?トランスフォーメーションを加速?

【発表のポイント】

  • 東北大学と北海道大学は、2024年1月17日に連携協定を締結し、先ず第一弾として、半導体に関する教育?研究の連携を行い、半導体人材の育成、半導体分野の総合的研究の推進?発展を行うこととしました。
  • 第二弾として、東北大学 グリーン未来創造機構 宇宙ビジネスフロンティア研究センター(リリース別紙1参照)と北海道大学 創成研究機構 宇宙ミッションセンター(リリース別紙2参照)が連携し、我が国のスペース?トランスフォーメーション注1)の加速を実現するため、卓越した超小型衛星開発利用拠点の構築を目指します。


【これまでの連携実績】

 これまで東北大学?吉田和哉 教授、北海道大学?高橋幸弘 教授の研究グループは、2009年より地球観測のための50kg級超小型人工衛星(マイクロサット)の共同開発を進めており、このクラスの衛星では打ち上げ数、運用成功率ともに国内の大学?企業の中でトップクラスです。特にフィリピン大学ディリマン校、フィリピン科学技術省(DOST)とともに開発した「DIWATA-1」(2016)、「DIWATA-2」(2018)では、フィリピン国の宇宙からの災害監視、宇宙人材育成等に大きく貢献しました。

 これらの成果をもとに、2020年に北海道大学と東北大学と共同で第4回宇宙開発利用大賞「宇宙航空研究開発機構理事長賞」を受賞するなど、これまでも国内大学?企業の中でも群を抜く50kg級超小型衛星開発と国際協力について多くの連携を行ってきました。

【強みを活かした今後の方向性】

 組織対組織での連携を行うことにより、それぞれの研究開発実績を基盤とし、以下の4つの観点から「ニーズ?ドリブンの世界的競争力を持つ研究開発」および、これらを推進可能な「国内外の宇宙人材育成」を積極的に推進します。

  • ミッション?ニーズに即応する50kg級超小型人工衛星(マイクロサット)の開発および軌道上運用技術
  • 先端撮像技術(超多波長高解像度スペクトルカメラ×クラス最高のポインティング技術)
  • 高精度衛星スペクトル観測を活かす世界最大級の地上スペクトルデータライブラリ(地球環境ライブラリ)の構築
  • 衛星エッジコンピューティングを世界に先駆けて開発(機上高速処理、MRAM、光通信技術)

 これらの観点は、いずれも世界に対する技術的優位性の更なる強化につながるものであり、両大学は連携し、卓越した超小型衛星開発利用拠点の構築を目指していきます。

 

【用語説明】

注1. スペース?トランスフォーメーション
宇宙空間というフロンティアにおける活動を通じてもたらされる経済?社会の変革

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学大学院工学研究科
教授 吉田 和哉
電話番号:022-795-6992
Email:yoshida.astro*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

北海道大学大学院理学研究院
教授 高橋 幸弘
電話番号:011-706-9244
Email:yukihiro*sci.hokudai.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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