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Special Interview ?卒業生?在学生?教職員に聴きました?

学友会文化部?体育部合同表彰式スペシャル企画

アマチュア無線部の窪美竜太さん(取材当時:薬学部4年)にインタビューしました!

2023年2月16日、令和4年度学友会文化部?体育部合同表彰式が萩ホール(川内キャンパス)で行われました。今表彰式では、学友会に所属する9団体及び4名に、各種競技大会や社会貢献活動などでの活躍を称えて各賞が授与されました。

学生広報スタッフが、文化部?体育部の受賞者の中からそれぞれ一名ずつに取材をしたこの企画、前回の前回の体育部に続き、今回は文化部よりアマチュア無線部の窪美竜太さん(取材当時:薬学部4年)にお話を聞きました!

窪美さんは、前年1年間で優秀な成績を収めたり、各種イベントで中心的な役割を担ったりした学生に授与される「文化部末光賞」を受賞しました!

無線に向かう窪美さん

ー 末光賞を受賞しての感想は

正直びっくりしましたが、同時にうれしくもありました。文化部末光賞を受賞でき、光栄に思います。

私は2021年度から学生代表を務め、アマチュア無線部の活動のとりまとめを行ってきました。特に、2020年度は新型コロナウイルス感染防止のためにほとんど活動ができない状態となっており、その直後での代表の引き継ぎとなりましたが、他の部員と相談しながら、各部員の研究?活動成果を共有するために部誌を発行するなど、リモートでできる活動などを行いました。近年出展していなかった東北大学祭でも体験局を開設し、来場者にアマチュア無線に興味を持っていただきました。

さらに活動制限が少なくなった2022年度も学生代表を務め、コロナ禍以前に主に行っていた、電波のよく飛ぶ場所での無線運用や泊まり込みでのコンテスト参加などさまざまな活動を行いました。特に、7月に行われた6m and downコンテスト*では東北地方で1位となりました。

このようなさまざまな活動を行って成果を上げられたのは私一人の力だけでなく、部員の皆さんや部長の先生、卒業生の方々のサポートや指導あってのことだと思っています。とても感謝しています。

ー アマチュア無線の魅力とは

一言で言うと、電波で遊べることだと思います。アマチュア無線は趣味で使用できる無線であり、業務用無線などとは一線を画します(電波法施行規則第三条第一項第十五号)。

最近は特にアンテナ制作とコンテストを楽しんでいます。

アンテナは電波の飛びに特に影響を与えるうえに、無線機などに比べて製作が容易であることも制作意欲の1つとなっています。自作のアンテナで交信できたときの喜びはひとしおです。

コンテストでは、規定の時間内における交信数と交信地域数などの得点で競い合います。一年を通じてさまざまなコンテストが開催されており、それぞれ得点の算出方法が異なっているためコンテストに応じた戦略を立てることが重要です。その他にも、日頃の運用技術向上や移動運用時のアンテナ設営技術なども高得点を狙うための重要な要素となります。競う楽しみもあるのがアマチュア無線です。

ー 「第一級アマチュア無線技士」の資格取得に関して

アマチュア無線技士はアマチュア無線の無線設備を操作するのに必要な資格です。1級から4級までの4つの段階があり、それぞれ操作可能な周波数帯と出力に違いがあります。1級の操作範囲は「アマチュア局のすべての無線設備の操作」となっており、アマチュア無線の操作に関してはなんでもできるというような資格です。東北大学学友会アマチュア無線部の設備は、出力も周波数帯も1級の資格が生かせる設備があり、さらに、1級の資格は遠距離交信を行う際などに威力を発揮するため、ぜひ取りたいなあと思っていました。

試験は、回路などに関する「無線工学」と電波法について問われる「法規」の2科目あるのですが、薬学部生だった私は無線や法律とは無縁だったため前提知識がほとんどなく、技術的な問題は全然わからず苦労しました。しかし、過去問で出題傾向をつかんだり、工学部の先輩に聞いて勉強したりし、一発で合格することができました。

ー 「わかものハム*の集い」について

「わかものハムの集い」は、学生を中心に全国の若手アマチュア無線家によって企画?運営しているオンラインイベントです。若手無線家の発信や議論、交流の場を設けることで、若者の力でアマチュア無線を盛り上げることを目的としています。具体的には、YouTube で若者の発表を配信し、それについてディスカッションしたり、Zoom でゆるゆると交流の場を設けたりしました。私は、運営のお手伝いや東北大学無線部の活動についての発表などをしました。

ー 今後の抱負は

アマチュア無線の新たな価値を引き出すことに取り組みたいです。単なるコミュニケーションの手段としてのアマチュア無線は、情報通信技術の発展の中で電話やメール、SNSなどの他の手段に置き換わりつつあり、もはや終わりを迎えているといってもいい状況です。一方で、アマチュア無線を人材育成のプラットフォームとして利用できるのではないかという動きがあります。日本でも、アマチュア無線で楽しみながら、情報通信技術や科学技術、さらには電波の大切さなどが学べるのではないかと総務省で議論が行われています。

当無線部でも、このような「楽しみながら学ぶ」というようなことに焦点を当てた活動をしてみたいと思っています。具体的には、設計の段階から無線機を製作する企画や、対外向けイベントに積極的への出展を検討しています。ぜひ、私が在学中に実現したいと思っています。

* 6m AND DOWNコンテスト ー 制限時間内に多くの局と交信して得点を競い合うラジオスポーツの主要大会の1つ
* ハム ー 制限時間内に多くの局と交信して得点を競い合うラジオスポーツの主要大会の1つ

Profile

窪美 竜太
東北大学薬学部4年
(現在:東北大学大学院薬学研究科前期博士課程1年)
学友会アマチュア無線部学生代表(2021-22年度)
2022年6m AND DOWNコンテスト電話部門マルチオペオールバンド東北地方第1位
2022年Field Dayコンテスト参加
2022年全市全郡コンテスト参加

写真、文、インタビュワー:学生広報スタッフ 小滝真悠

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問い合わせ先

東北大学総務企画部広報室
Email:koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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