2022年 | プレスリリース?研究成果
東北発?介護ロボット研究開発拠点がオープン 介護ロボット?機器の開発企業を支援する実証?評価から2050 年の未来介護を担う次世代ロボットの研究開発まで
【本学研究者情報】
〇大学院工学研究科 ロボティクス専攻 教授 平田泰久
研究室ウェブサイト
【発表のポイント】
- 介護分野におけるロボット機器やシステムの研究開発拠点が東北大学青葉山キャンパスに完成
- 介護環境を模擬したスペースに、各種計測装置や介護ロボット機器等を装備
- 2月21日(月)開催の東北Kaigo-Tech実践研究会?第1回研究会で公開
【概要】
超高齢化社会における介護ロボット機器?システムによる課題解決のため、2050年の未来を想定した新しく画期的な解決策と、近い将来に適応できる現実的な解決策の両輪を見据えた研究開発拠点となる『青葉山リビングラボ』を東北大学青葉山キャンパスに開設しました。
本リビングラボは約250m2のスペースに介護施設と在宅介護*、それぞれを模擬した環境を構築し、研究開発に必要な各種計測装置や介護ロボット機器等を備えたものです。
東北大学大学院工学研究科の平田 泰久教授がプロジェクトマネージャーとして推進しているJSTムーンショット型研究開発制度※1目標3の研究開発プロジェクト「活力ある社会を創る適応自在AIロボット群」の取り組みにおける、次世代の介護ロボット研究開発の拠点として活用されるとともに、厚生労働省「介護ロボットの開発?実証?普及のプラットフォーム事業」※2による「リビングラボ」の一つとして、介護ロボットの評価?効果検証を実施して地域における介護ロボットの開発を促進する役割も果たします。
青葉山リビングラボは2月21日(月)にオンラインで開催される、東北Kaigo-Tech実践研究会※3第1回研究会において正式公開されます。
*在宅介護模擬環境は3月末完成予定
【青葉山リビングラボ紹介】介護施設模擬環境スペース全景
【用語解説】
※1 ムーンショット型研究開発制度
我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進する国の大型研究プログラム。
未来社会を展望し、困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題等を対象として、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)及び構想を国が策定し、挑戦的な研究開発を推進するもの。
内閣府ムーンショット型研究開発制度ウェブページ
※2 介護ロボットの開発?実証?普及のプラットフォーム事業
介護ロボットの開発から普及までの一連の流れを加速させることを目的に、厚生労働省が実施。地域における開発から活用までの相談を受け付ける相談窓口を設置し、介護ロボットの製品化にあたっての評価?効果検証を実施するリビングラボのネットワークを形成するとともに、実証フィールドを整備することにより、介護ロボットの開発?実証?普及のプラットフォームを構築する。
介護ロボットの開発?実証?普及のプラットフォームウェブサイト
※3 東北Kaigo-Tech 実践研究会
テクノロジーを活用した介護現場の課題解決策とより良い介護に関する介護研究の
成果を東北から全国に発信すること、そして東北地域において、介護現場(ニーズ)と
開発企業(シーズ)が密に連携する開発の場をつくり、地域の現場課題を真にとらえた
新たなテクノロジーの開発を加速させることを目指す。なお、本研究会は、介護ロボット
の開発?実証?普及のプラットフォーム事業の一環として実施される。
東北Kaigo-Tech実践研究会の設立及び第1回研究会開催(2022年2月21日)のご案内
JSTムーンショット型研究開発制度 目標3の研究開発プロジェクト
「活力ある社会を創る適応自在AIロボット群」 ウェブサイト
問い合わせ先
< 研究に関して >
東北大学大学院工学研究科 ロボティクス専攻
教授 平田 泰久
電話 022-795-6940
E-mail moonshot_office*srd.mech.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)
< 報道に関して >
東北大学大学院工学研究科情報広報室
担当 沼澤 みどり
電話 022-795-5898
E-mail eng-pr*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)
東北大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています