2018年 | プレスリリース?研究成果
東北大学基金を活用した本学独自の新たな人材育成の取組 -博士課程学生向け給付型奨学金「東北大学グローバル萩博士学生奨学金」の創設-
東北大学は平成29年6月に文部科学省より指定国立大学法人に指定されました。本学の命題は、優秀な人材を引きつけ、研究力の強化を図り、社会から適正な評価と支援を得るという好循環を実現することであり、「人材育成」「研究力強化」「社会との連携」「大学経営革新」を実行することで世界から尊敬される三十傑大学を目指して更なる機能強化を推進しています。
そのためには、大学が孤立した仕組みの中で独自に学生を育てるのではなく、地域社会や国際社会等と相互に作用しあい、それらの「社会」と一体となって人材を育成する新たな枠組み、すなわち「大社融合による人材育成システム」を構築し、世界の平和と発展に向かって社会変革を駆動するイノベーション創出に貢献する人材を育成?輩出することが重要と考えております。
以上のような将来構想のもと、このたび東北大学では、東北大学基金等を財源とし、博士学生を対象とした新たな給付型奨学金「東北大学グローバル萩博士学生奨学金」制度を創設しました。なお、本学独自の奨学金制度としては、昨年10月から経済的に困窮している学部学生に対し、返還不要の給付型奨学金を支給する事業を開始しており、今回の博士学生向け奨学金制度は本学独自施策の第2弾となります。本奨学金は、意欲と能力にあふれる優秀な学生が、本学の博士課程後期課程に進学し学術研究に専念できる環境を提供するとともに、日本の科学技術の発展に資する「創造と変革を先導する人材」の育成を目的に整備したもので、平成30年度から実施します。
本奨学金の特長
以下の特長により、意欲と能力にあふれた優秀な学生に対して、学術研究に専念できる環境を提供します
- 東北大学独自の給付型奨学金制度です。
授業料免除申請や他の給付型奨学金等との併給申請も可能です。 - 一学年あたり100名、毎年約300名程度へ奨学金の給付を行います。
- 修士課程在学中から採用候補者となることが可能です。
- 原則として、採用から標準修業年限までの給付を行います。
東北大学基金では、本奨学金制度を持続可能なものとするため、特定基金「博士課程支援基金」を設置します。また、大社融合の理念のもと、本基金の趣旨に賛同する企業様と、本学における人材育成やキャリア支援、教育研究環境整備等のさまざまな学生支援の取組において協力連携事業を展開していくことといたしました。 そしてこのたび本制度の創設に先駆けて、下記の企業様より貴重なご寄附のお申し出をいただきました。両企業様につきましては、本基金ホームページ等でご紹介していく予定です。
- 東京エレクトロン株式会社
- 三菱ガス化学株式会社
(敬称略、五十音順)
意欲と能力に溢れる優秀な学生がさらなる飛躍を遂げられるよう、本学の目指す大社融合による人材育成にご理解をいただくとともに、その実現のためご支援をいただきますようお願いいたします。
問い合わせ先(報道関係者向け)
【奨学金の制度に関すること】
東北大学教育?学生支援部
学生支援課長 安達 雄一
電話:022-795-7767
【東北大学基金に関すること】
東北大学総務企画部
広報課長 谷口 善孝
電話:022-217-4815
問い合わせ先(学生向け)
【奨学金の制度に関すること】
東北大学教育?学生支援部
学生支援課 経済支援係
電話:022-795-7816