労働?資本?情報が国境を超えて行きかう「グローバル化社会」、産業の高度化が進み、情報や知識が大きな価値をもたらす「知識基盤社会」、科学技術が地球環境や生態系に大きな影響を及ぼす「テクノサイエンス?リスク社会」、かつては、近代社会とひとくくりに定義された現代社会は、さまざまな論者がさまざまな用語で定義しているが、その実相をひとことで言い表すには、いずれも言葉足らずの感が否めない。

明らかなことは巨大化?複雑化した社会を担い、全体を鳥瞰し、主体的に行動する人間が求められているにもかかわらず、人間の育成が著しく立ち遅れていることである。 現代を担う教養が問われているといってもよい。人類が生み出した文化を基盤に、新たな知の創造と伝達を通じて次世代を育成する使命を持つ高等教育機関は、単に専門分野の知識を習得した人材を育てるのではなく、高い倫理性と価値判断力を備えた「教養ある人材」の育成という古くて新しい課題に取り組むことが必要である。

90年代の大学設置基準大綱 化以後、ハーバードモデルの人文?社会?自然の3科目区分から解き離れた日本の大学教育は、様々な組織改組や試行をこの20年間繰り広げてきた。

現代社会が直面している様々な課題を直視し、現代に求められる教養と大学教育の課題を識者からの講演に基づき大学関係者で議論し、古くて新しい「大学における教養教育」のあるべき方向を模索する機会としたい。

今回のIDE東北地区セミナーは、以上の問題意識の下に企画しました。多くの方々のご参加をお待ちしております。

日時　平成25年11月18日（月）13:00～17:25　（17:30～19:00 懇談会）

場所　仙台ガーデンパレス

主催　IDE大学協会東北支部、東北大学高等教育開発推進センター

ポスター

参加申込書
（参加ご希望の方は、申込書に必要事項を記入の上、下記の事務局にご提出ください。）
締切：11月8日（金）

[問い合わせ先]
IDE大学協会東北支部事務局
〒980-8577　仙台市青葉区片平二丁目1-1
電話：022-217-4807
FAX：022-217-5906
E-mail：gen-som*bureau.tohoku.ac.jp （*を＠に置き換えてください）