2011年 | プレスリリース
世界で初めて超強力磁場中の軟X線分光実験を実現- レアアースを低減した高性能磁石開発を加速 -
東北大学は、高輝度光科学研究センター(以下「JASRI」)、東京大学物性研究所などと共同で、大型放射光施設SPring-8の軟X線固体分光ビームラインBL25SUにおいて、21テスラ(=21万ガウス)の超強力磁場を用いた軟X線分光実験に世界で初めて成功し、強力なネオジム磁石を含むほぼ全ての実用磁気材料について軟X線磁気円二色性(MCD)による磁気分析を可能にしました。
今回開発した計測技術を用いると、ネオジム磁石の成分として用いられるジスプロシウム(Dy)などの価格が高騰するレアアースが磁石中で担う役割を解明することにつながり、レアアースを代替する安価な元素(ユビキタス元素)を見出す研究の進展が期待されます。
本成果は、東北大学の鳴海康雄 准教授、JASRIの中村哲也 主幹研究員、東京大学の金道浩一 教授らの共同研究で得られたもので2011年5月24日に日本応用物理学会の英文雑誌「Applied Physics Express (APEX)」オンライン版に掲載されました。
<問い合わせ先>
<研究に関すること>
鳴海 康雄(なるみ やすお)
東北大学金属材料研究所 准教授
TEL:022-215-2017 FAX:022-215-2016
E-mail:narumi*imr.tohoku.ac.jp
中村 哲也(なかむら てつや)
財団法人高輝度光科学研究センター 利用研究促進部門 主幹研究員
TEL:0791-58-0802(内線3244) FAX:0791-58-1812
E-mail:naka*spring8.or.jp
<報道担当>
東北大学金属材料研究所 総務課庶務係
TEL:022-215-2181
E-mail:imr-som*imr.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください。)
財団法人高輝度光科学研究センター 広報室
TEL:0791-58-2785 FAX:0791-58-2786
E-mail:kouhou*spring8.or.jp