2010年 | 受賞?成果等
応用物理学会論文賞「応用物理学会優秀論文賞」(流体科学研究所寒川誠二教授)
本年の応用物理学会論文賞「応用物理学会優秀論文賞」に寒川教授の論文が選出されました。本論文は寒川教授が提案した中性粒子ビーム技術とバイオテンプレート技術の融合によって2次元シリコンナノディスク構造を無損傷で均一に高密度に高精度に作製した世界で初めての論文であり、その量子効果まで確認した画期的な論文です。この研究は文部科学省リーディングプロジェクトの支援において行われたものであり、バイオテクノロジーとナノテクノロジーの融合とういう従来にはなかった全く新しい発想が高く評価されました。
本研究は寒川教授のリーダーシップのもと、黄助教、博士課程1年五十嵐誠氏、フランスからの交換留学生のMichel Wone氏、奈良先端科学技術大学院大学浦岡行治教授、冬木隆教授、山下一郎教授、(独)物質?材料研究機構の竹口雅樹氏との共同研究で行われたものであり、これらのメンバーとの共同受賞です。長崎?長崎大学で行われる第71回秋季応用物理学会学術講演会にて、9/14に授賞式、9/15に記念講演が開催されます。
論文名:Two-Dimensional Si-Nanodisk Array Fabricated Using Bio-Nano-Process and Neutral Beam Etching for Realistic Quantum Effect Devices
掲載誌:Japanese Journal of Applied Physics, Vol.48, 2009, 04C187
著者 :Chi-Hsien Huang, Makoto Igarashi, Michel Wone, Yukiharu Uraoka,
Takashi Fuyuki, Masaki Takeguchi, Ichiro Yamashita, and Seiji Samukawa
[問い合わせ先]
流体科学研究所 流体融合センター 知的ナノプロセス研究分野
教授 寒川 誠二
TEL:022-217-5240 mail:samukawa○ifs.tohoku.ac.jp (○を@に置き換えください)