2009年 | 研究成果
電気?磁気変換の新原理「スピン起電力」の実現に成功-ナノデバイスによる新しい電磁気学と「超」巨大磁気抵抗効果-
東北大学金属材料研究所の前川禎通教授、東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻の 田中雅明教授、及び米国マイアミ大学のS.E. Barnes教授の研究グループは、強磁性ナノ粒子を含む磁気トンネルデバイスにおいて、静磁場により起電力が発生する「スピン起電力」の効果の存在を世 界で初めて実証した。本研究は電磁気学の基本法則を約180年ぶりに拡張し、トンネル磁気抵抗デバイスを用いて実験的にも証明したものである。さらに、こ の「スピン起電力」により、従来技術の1000倍となる抵抗比100,000%を超えるきわめて大きな磁気抵抗効果を実現した。これにより、磁気エネル ギーから電気エネルギーへの効率的な変換が可能 になり、新しいタイプの電池「スピン電池」や超高感度磁気センサーとしての応用が期待される。本研究成果は英国科学誌「Nature(ネイチャー)」 Online版(2009年3月8日付)に掲載された。
プレスリリース(20090309.pdf)
問合せ先:
前川 禎通(教授)東北大学金属材料研究所 金属物性論研究部門
TEL: 022-215-2005 FAX: 022-215-2006
EMAIL: maekwa@imr. (※…tohoku.ac.jp)
家田 淳一 (助教) 東北大学金属材料研究所 金属物性論研究部門
TEL: 022-215-2009 FAX: 022-215-2006
EMAIL: ieda@imr.. (※…tohoku.ac.jp)